2006年から丸7年も続けて来た企画ですが、ARTEVEKTORは第12回で一旦終了します。
11/18(日)に予定しているARTEVEKTOR第12回で、最後になります。
12月以降はフライング・ティーポットなどの小さい規模でのライヴや、
実家の名古屋の方でも小規模な展示とライヴの企画をしようと思っていますが、ARTEVEKTORは無期限休止です。
理由としては、この企画を始めた当初にやりたいと思っていた事の多くを既に実現してしまった事、
そして、もう1つは特に震災以降、出演希望者や集客が、それ以前より大きく減っている事、
さらに、これまで繰り返し出演してくれた人も、引っ越しや結婚や出産や活動休止などで、
参加が難しくなっていたりする為、以前のような活気がこのイベントからなくなってしまっている事です。
自分自身のパフォーマンスとしては、この企画では結局は展示やペイントより、
演奏中心でやっていく結果になったんだけど、残念なのは、
今使っているシンセ、ローランドのRD-700GXを使い始めたのが第6回以降だということ。
このRD-700GXはそれ以前に自分が使っていたシンセよりずっと性能が良くて、
これを第1回から使えていたらなあ、という思いは強くある。
まあ第1回の頃はまだ発売されてなかったんだけど。
この企画をやって行く上で、初期から最大の問題点は、イベントの運営という面で、
自分の代わりや積極的なサポートを出来る人を誰も見つけられなかった事。
いいミュージシャン、ダンサー、作家との出会いは色々あったけど、
運営スタッフとの出会いは恵まれなかった。
もちろんイベント当日の運営はみんなが予想以上にやってくれたけど、
ここで言う運営というのは、出演者集めその他、事前準備の話。
という事で、もし再開する可能性があるとしたら、来年以降に、
そういう運営スタッフが見つかった場合に限ると思う。
しかし、2006年から7年もやって来て出会えなかったのだから、難しいだろう。
ARTEVEKTORという企画でやり残した事は主に2つ。
1つは自分がよくやっているペンキでのライヴペインティングのやり方を10人程度のダンサーに教えて、
舞台上で10人くらいでやってもらい、自分の演奏に合わせ、半即興的にパフォーマンスする、
というのをやってみたかったが、これは出来なかった。
もう1つはライヴペインティングをメインにした大型イベントをやってみたい。
特にこれは、最近のARTEVEKTORに繰り返し参加してくれているShinPo maiちゃんと2人で一緒にやりたいと話してたんだけど、
大きめの会場でとにかくライヴペイントしまくるという企画。
まあでもこうやって書いてみると、この2つはARTEVEKTOR向きの企画では無かったのかも。
2006年10月のARTEVEKTOR第1回の前の3月にBEAT VEKTOR 001という企画をまずやっていて、
及川禅さんなんかは今でもこれが一番面白かったと言ったりするんだけど、
そのBEAT VEKTOR 001を含めて13回、大阪の2回は小規模だったから、
大阪抜きだと11回の大きめの規模を開催という感じ。
全体の流れとしては、初期は出演者も観客も次から次へと集まってくる感じだったんだけど、
中期からは量より質を目指して行くようになって、それはある程度上手く行ったんだけど、
逆に量の面で上手く行かなくなって来て、そこへ震災で追い打ちを受けてしまった感じ。
初期の頃はmixiの全盛期でもあって、mixiで声をかければ、わっと人が集まる雰囲気があったけど、
それは第5回くらいまでだったね。
ただ、自分としてやれる事はかなりやったので、あまり未練は無い。
またいつか再開出来そうになったらすればいいし、今は違う方向(VEKTOR)へ進んで行こう、という感じです。
大まかな記録
2006
BEAT VEKTOR 001 出演 約30人 観客約100人 1日間 展示無し
ARTEVEKTOR第1回 出演/出展 約60人 観客約220人 2日間 展示あり
2007
ARTEVEKTOR第2回 出演/出展 約140人 観客約400人 2日間 展示あり
2008
ARTEVEKTOR第3回 出演 約30人 観客約110人 1日間 展示無し
ARTEVEKTOR第4回 出演/出展 約60人 観客約200人 2日間 展示あり
2009
ARTEVEKTOR第5回 出演 約30人 観客約80人 1日間 展示無し
2010
ARTEVEKTOR第6回 出演/出展 約60人 観客約100人 2日間 展示あり
ARTEVEKTOR第7回 出演 約35人 観客約80人 1日間 展示無し
2011
ARTEVEKTOR第8回 出演/出展 約40人 観客約90人 2日間 展示あり
ARTEVEKTOR第9回(大阪) 小規模での開催 2日間
ARTEVEKTOR第10回 出演 約30人 観客約60人 2日間 展示無し
2012
ARTEVEKTOR第11回(大阪) 小規模での開催 1日間
ARTEVEKTOR第12回
人数的には第2回が圧倒的に多くて、あの規模で続けられれば一番良かったかもしれないんだけど、
上記のようにあまり事前準備を手伝ってくれる人がいないので、
第2回の時は徹夜かそれに近い状況を何週間も続けて、終了後は酷い疲労で
2~3ヶ月ずっと体調がおかしくなったり、あるいは会場のZAIMが閉鎖したりと、
そういう条件が重なってあの形での継続は出来なかった。
この企画は会場にも恵まれなかったな。
自分のやりたいように出来る会場がなかなか無いから、
どうしても何か妥協せざるを得ない。
ここ数年使っているセッションハウスにしても、
演奏やダンスには良くても、展示には使いづらいしね。